市場外流通は、卸売市場を通さず、生産者と小売業者・実需者・消費者が生鮮食料品を直接流通させる形態。産直・直売所・ネット販売・大手小売/外食との直接契約などを含む。対概念は市場流通(卸売市場を経由する伝統的流通)。
市場流通 vs 市場外流通
| 観点 | 市場流通 | 市場外流通 |
|---|---|---|
| 経路 | 卸売市場を経由 | 卸売市場を経由しない |
| 価格形成 | せり等で市場が公正・透明に形成 | 相対・契約で当事者間が決定 |
| 集荷/分荷 | 卸・仲卸が多品目を集約・小分け | 産地〜実需の直接取引 |
| 生産者取り分 | 相対的に低い(青果で概ね3割程度との指摘) | 高くしやすい(6割超の例も) |
| 数量・品質 | 多品目・広域を安定供給 | 品目・品質・価格を個別に安定化しやすい |
(生産者取り分の3割/6割は目安。出典)
卸売市場経由率の推移
定義(農水省): 国内流通した加工品を含む国産・輸入の青果・水産物等のうち、卸売市場を経由した数量割合(花きは金額割合)の推計値。
| 品目 | 昭和55年度(1980) | 平成27年度(2015) |
|---|---|---|
| 青果 | 87.1% | 57.5% |
| 水産物 | 85.5% | 52.1% |
| 花き | 79.2% | 76.9% |
| 食肉 | 9.2% | 19.1% |
出典: 農林水産省卸売市場ってどんなところ。
母集団に注意: 「加工品・輸入を含む全体」では青果の市場経由率は約5割強まで低下しているが、国産青果に限れば今なお約8割が市場経由(流通経済研究所, 2023)。全体値と国産のみで水準が倍近く違う。最新確定値は農水省「卸売市場をめぐる情勢」最新版で要確認。
関連: 卸売市場 ・ 中間流通 ・ 産直 ・ 農産物流通システム一覧 ・ 農業の登場人物